万博出展企業の400社中、ヘルスケア部門から5社が選出、
その内の1社に選ばれ、海外向け記事に掲載されました。
大阪・関西万博2025でイノベーションは、大阪ヘルスケアパビリオン内の「Reborn Challenge」で輝き続けています。この取り組みでは、400以上のスタートアップや中小企業が、26のテーマ週にわたって画期的な技術を披露しています。
大阪産業開発機構(OBDA)は、ヘルスケアとカーボンニュートラルにおけるトップイノベーターを表彰するため、HeCNOS AWARDを創設しました。受賞企業は、万博2025で特集されています。
前号では、特に優れたヘルスケアスタートアップ3社をご紹介しました[LINK]。本号では、HeCNOS AWARDを受賞し、ヘルスケアの未来を牽引するさらに2社をご紹介します。

Q: Tellmeはどのような問題を解決しますか?
A: 糖尿病は世界で最も医療費がかかる病気の一つであり、日本国内だけでも年間1兆円以上の医療費に達します。従来の診断では血液検査が必要なため、特に病院が少ない地域ではアクセスが限られていました。私たちは、意外な生体試料である「人間の髪の毛」を利用することで、早期発見をシンプルかつ広く普及させることを目指しています。
Q: どのような技術を開発していますか?
A: 私たちのシステムは、数本の髪の毛を分析するだけで、糖尿病リスクに関連するバイオマーカーを検出します。髪の毛には、血流中のごく微量の糖化関連化合物が取り込まれます。高度な微量分析技術(ppb(μg/L)レベルで5%未満のCV)により、血液サンプルなしで早期兆候を特定できます。この方法は痛みがなく、美容院などでも簡単に実施でき、涙や血液といった液体サンプルに必要なコールドチェーンでの保管も不要です。
Q: 他社との違いは何ですか?
A: 液体ベースの診断とは異なり、髪の毛は非常に安定しており、砂漠や離島のような遠隔地からでも特別な条件なしで保管・輸送が可能です。このため、医療インフラが限られた地域に最適です。
Q: 主なマイルストーンとグローバル展開の計画は?
A: 私たちはすでに日本分析化学会で研究成果を発表し、現在は来年の国際糖尿病連合会議に向けて準備を進めており、学術誌への論文掲載も進行中です。
各国大使館や大手企業から強い関心が寄せられており、複数の国の大学との共同研究も計画しています。長期的なビジョンとして、経済成長と医療ニーズの拡大に伴い糖尿病の有病率が加速している地域に、このソリューションを展開することを目指しています。
Q: 最終的なビジョンは何ですか?
A: 私たちは、美容院を予防医療の拠点にしたいと考えています。日常的な美容院への来店を健康チェックの機会に変えることで、早期発見を身近なものにし、女性やコミュニティがより長く健康でいられるよう力を与えることを目指します。
万博の出展期間は終了いたしました。
たくさんの方々にお越しいただき、ありがとうございました。
2025 ⼤阪万博出展案内
2025年大阪万博への出展企業に選ばれました。
弊社は2025年に開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)において、公益財団法人大阪産業局が実施する『明日が楽しくなる町「スマートヘルスケアタウン」プロジェクト』へ出展することが決定いたしました。
2025 大阪万博

出展ブース
大阪ヘルスケアパビリオン1階
「スマートヘルスケアタウンプロジェクト」

出展ブースのイメージ

2025年6月24日~30日に大阪ヘルスケアパビリオンにて、大阪産業局様のHeCNOSAWARD受賞者の企業様と「未来の美容院」と言うコンセプトを展示させて頂く予定です。




